2008年12月31日水曜日

’’Deer’’ GOOD SKY


年末年始は9連休で
結婚のこともあるから
ここ数日は懐かしい人たちと
会う日々が続いていた

結婚したばかりの彼女も
ママになったばかりの彼女も
何年たっても変わらない仲間たちも
すべて心地よくって
なんでもない日々が
宝物だったことに今更気づかされる

ママになった彼女は
修学旅行の帰りの新幹線で
それはそれは激しく寝ており、
他の友人と楽しく見ていた
私たちが笑っていたことに気付いた彼女への
とっさの言い訳が「鹿の写真が…」
以来彼女のコードネームは「しかさん」

子供が生まれると聞いて真っ先に思い出した
そのエピソードにあまりにもしっくりくる
こじかのよだれかけ
絶対にこれをあげなければという
よくわからない使命感に駆られて
ラッピングを施してプレゼント

生後1か月の君にはまだ大きいけど
早く大きくなって大活躍させてあげてね

2008年12月23日火曜日

マルミヤという名のパン屋



まわりのことが 
よく理解できなくなってからも
祖母は
よくアンパンを買っていた

わからないのに、
たくさん
取りつかれたように
買っていた

孫たちがおいしいといったそのパン屋まで
行くことはできなくても
見た目も味も全然違うのに
コンビニのそれでも
喜ぶ顔がただ見たかったんだ

今はそう思う

父親がその近くの学校で
教師をしていたことで知ったパン屋
薄い皮につつまれた小ぶりのあんパンも
レモンの薄切りがちょこんとのったハンバーグパンも
どれも大好きだったパン屋
小学生だった私はそれを喜んで食べていた
祖母はそれがうれしくて
少し歩くパン屋までの道のりを
いそいそと通っていた

大学2年のときに
その祖母は他界して、
私は大学卒業後、実家を離れ、
しばらくはそのパン屋のことも
忘れていた

そのうちにごくごく普通の地元のパン屋さんという
風情だったそのパン屋は
今は並ぶ人が絶えない
有名なパン屋さんへと姿を変えていた

こんなにも変わってしまったことに
過去を消されてしまうような気がして
抵抗を覚えないわけではなかったけれど
久しぶりに口にしたあのあんパンの味は
祖母が買ってきてくれていた頃と同じ味がした

店が変わってから出たレバーペーストと
2階のカフェのパテとマリネのプレートが大好きで
両親もフィアンセも連れていった
まるで、秘密基地をこっそり教えているような気分だった

独身最後のクリスマスは
ここのお菓子がいいな

ぼんやりそう思うようになったのは
11月の終わりにフィアンセを連れていったとき

ドイツのクリスマス菓子のシュトレンは
おいしく漬け込まれたドライフルーツがたっぷりと
練りこまれて、粉砂糖をかぶっていた
なんだか宝箱みたい…
口の中で宝石を味わいながら思う

宝箱の中には小さなフェーブがひとつ
当たった人は1日王様、1年間幸福に過ごすことの
できるといわれる幸せの象徴

毎年1つづつ増やしていきたい
私が大切な誰かに
あんパンを買っていってあげるようになっても

ずっと
ずっと

2008年12月4日木曜日

新約聖書と旧約聖書


apomはフルート吹きだけど
最もよく聴くのは
グレン・グールド

グールドといえば、
以前も書いたことのある
ゴールドベルク変奏曲でもおなじみのバッハ

バッハの平均律クラヴィーア曲集
ピアニストから言わせると『旧約聖書』であるというそれは、
グールドの演奏の中でも大好きで、
仕事帰りはこればかり聞いていた

ほんの数週間前までは

でも直近のお気に入りは
ベートーベンのピアノソナタ
そう、『新約聖書』

しかもはまると同じものを
吹き続け
歌い続け
そして、聴き続けるapom

現在は悲愴の第1楽章になぜかはまり、
最も有名な第2楽章に行く前に
3回くらいリピートをしてしまう有様

しばらくは新約聖書を
読みふける日々かもしれない