田舎へ行ったのは
たぶん10年ぶりくらい
だったと思う
いつ頃からか、
お盆も年始も行っていた
母方の実家へ
結婚の件もあって
久しぶりに訪れることとなった
小さい頃に犬の散歩で
歩いた田んぼの中の道は
その景色だけは変わっていなくて
なんだか不思議な感覚にとらわれる
むかし、遠いと思っていた
その道の終わる場所は
大人になってみると
意外と近くだったのに
祖父母がとても小さくなっていたのに
寝ているばかりだった赤ん坊が
いっちょまえに会話ができるようになっていたのに
風景は変わらないのに
人間は変わる
まるで四季の移り変わりみたいだ
遮るもののない原風景の中を通り抜ける
吹きっさらしの風がそうささやいた
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